それは単なる描写ではなく、物質がそこにある事で生まれるエネルギーを独自の造形言語に置き換える作業であり、実体と空間が鬩ぎ合う中から適切なマッスを得ることで、自然に生命力と自我が醸し出される状態が私の理想である。
その為に、古代から続くメチエを尊重し、説明的要素や流行を排し、彩色は単に物体を修飾するのではなく
「そこに在るべき色」の為の補完としている。
芸術は「自分は何者か」と問う事であって、主題を説明する為に形作るのではなく、無意識との対話の中から自我と体質に反応するフォルムを発見する事が私の創作の本質である。
それが常識から外れ醜く見えたとしても、真実であるなら美であるという思想に私は共鳴する。
原始美術から続く造形の系譜を仰ぎ見ながら、未知の自我に行動する事によって自己破壊をし「私はどこへ行くのか」という真実の追求の道に足を踏み入られるのだと考えている。